夏ですね!!
本格的に、虫が元気になる季節がやってきました。
夏と言えば『セミ』。
朝、換気のために窓を開けた瞬間、部屋に降り注ぐ大合唱…10秒とて開け続けていられません。
セミのせいで、休みの日も朝寝坊ができない…なんて方も多いのではありませんか?
今回はそんなうるさいセミについて紹介します。
セミがうるさいのには理由が…1番うるさい種類とは?
日本にはおよそ30種類のセミが生息していると言われています。
そのなかでも、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、クマゼミ、ツクツクボウシなどが、もっとも数が多く、皆さんが耳にする機会も一番多いと思われます。
あまり知られていないことですが、セミの中でも鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。オスが鳴くのは、メスのセミに自分の居所を知らせる、いわば求婚行動なのです。
鳴き方にも種類ごとに個性があって、たとえば、一箇所に留まり鳴き続けることでメスを呼び寄せるタイプの、アブラゼミやニイニイゼミのようなセミもいれば、ミンミンゼミやツクツクボウシのように、一回鳴くたびごとにぱっと飛び立って、移動しつつメスを探すタイプのものもいます。
私たちが通常“うるさい”と感じるのは、圧倒的に、前者の“留まって鳴く”タイプのセミです。
また、「ヒグラシ」などは比較的静かな環境を好みますので、森や林の中に生息していることが多いです。街中で声を聞くことはほとんどないでしょう。夏の田舎の夕暮れ時、カナカナカナ…と鳴くせつなげな声が特徴的です。
ちなみに、世界でもっともうるさいと言われるセミは、アフリカ大陸で発見された、「ブレヴィサナ・ブレヴィス」というセミです。400m離れていても聞こえると言われるその声の大きさは、たとえるなら飛行機のエンジン音に匹敵する音量だそう。
そんな音を身体から出す生き物がいるんですね。。。
世界のセミは?うるさいのは日本だけ?
さて、今、アフリカのセミについて触れましたが、実は、セミは世界各地に生息しており、その種類は、確認されているだけでもおよそ2,000種類いると言われています。
俳句に登場するセミの姿があまりに印象的なため、日本文化になじみすぎて忘れられがちなのですが、セミは、けっして、日本だけに生息する虫というわけではないんですよね、
世界のセミの中でも、いちばん大きいとされるのが「テイオウゼミ」です。名前からして大きそうですよね。それに強そう…。
セミが他のセミとけんかしているところは見たことありませんが、セミ界のキングはおそらくこれでしょう。東南アジアに生息し、身体も鳴き声も大きいことでよく知られています。
また、アメリカには、ジュウシチネンゼミと言って、17年に一度の周期で大量発生するセミがいます。なぜ17年?というのはいまだに誰にもわからないそうです。おもしろいですね。
外国のセミも、日本のセミと同じように鳴きますが、外国では、セミの声はどちらかといえばただの『不快な音』としてとらえられており、日本のように鳴き声に情趣を読み込む文化はありません。
世界的に見れば、同じセミの鳴き声を聞いても、情趣どころか何も感じない人の方が圧倒的に多いのです。
どちらが正解ということはないのですが、私が日本人だからでしょうか、こういうときに、昔の日本人の感性の豊かさに感心せずにはいられないのです。日本にうまれてよかったなあと思います。
まとめ
朝からセミがうるさくて寝不足になってしまうという人は、耳栓も良いですが、いっそ風物詩として楽しんでしまうのはいかがでしょうか。
赤ちゃんや犬の鳴き声と同じで、どんな音でもとらえ方一つで『騒音』になったり『生きている証』になったりするものです。
どうせなら楽しんでしまうことを、私はオススメします♪