お祭りの金魚すくいって楽しいですよね。
その後の事を考えずに、金魚をとってしまったら家に持ち帰って金魚をどうしたらいいのか、分からないなんて事もあるでしょう。
そこで、家に持ち帰った後の金魚の飼い方を紹介します。
祭りで捕った金魚の飼い方!水槽と酸素は必要?
水槽をすでに用意してある、または持っている方は水槽を使用しましょう。無い場合は、バケツや桶、広めの容器を用意してください。
水1リットルに、塩小さじ1を混ぜた濃度0.5%の塩水を作ります。
水は、カルキを抜いた物を使います。カルキとは、塩素のことで、水よりカルキの蒸発の方が早いので、汲み置きをして日当たりの良い場所に数日放置する事で、簡単にカルキを抜くことが出来ます。
沸騰させることでより早くカルキを抜く事が出来ますが、その場合は酸素も一緒に抜けてしまいます。金魚に使用する場合は、冷ましてから空気を送り混まなければならず、手間がかかるのでおすすめしません。
あらかじめ準備のない時は、市販の中和剤を使用します。中和剤が用意できず急な場合などは、ビタミンCの含まれるものを使用し、中和させる方法があります。
ビタミンCが含まれるレモンなどの汁を1リットルに対して約2~3滴の割合で、中和させます。また、ビタミンCのキャンディを水の中で、数回指で擦り合わせても同じような効果があります。
それでは、バケツなどの容器に適量を準備し、金魚を移します。
まず、急激な水温の変化を防ぐため、袋の水の温度とバケツの中の塩水の温度を合わせてください。
直ぐにそのまま金魚を塩水に移すのではなく、持ち帰った袋のまま、用意したバケツの塩水の中に30分くらい入れておきます。
様子を見て、金魚を移していきます。袋の中に徐々に、塩水を入れていき、最終的には金魚が自分から袋から出て行くのが好ましいです。この塩水は病気の予防にも効果的です。
数日間は、この仮の容器で様子をみましょう。この間、餌を与えないでください。餌を与えてしまうと水が汚れてしまい、水質が変わってしまうと金魚の負担になってしまうからです。
金魚は胃がないので、1週間くらいは何も食べなくても餓死はしません。外傷や病気もなく、元気に泳いでいるようなら、水槽を用意してください。
目安としては、金魚1㎝に対して1リットルの水が必要になります。容量の入る水槽を準備して、温度を調節してから移し替えましょう。
その後、少しずつ餌を与えていきます。
祭りの金魚すくいの金魚は病気になりやすい?
祭りの金魚は、もともと値段が安く長生きしないと聞いた事はありませんか?
しかし、値段が安いから長生きしない金魚なのではありません。金魚すくいの金魚は、ストレスによって比較的長生きせず、病気になりやすいと言えます。
祭りの金魚は、必死で捕まらないようにと、逃げ回ります。その後、金魚にとっては息の出来ない状態の空気にさらされ、小さな袋に入れられます。
水がこぼれないようにと、きつく蓋をしてしまうと酸素が少ない状態になります。長い時間、祭りを歩くと振動で、目が回ってしまい温度も適温でないため非常に苦しい状態が続きます。
もちろん祭りに着く前も、さまざまな負担が掛かっています。このようなことがストレスになり、寿命が短くなると考えられます。
また、金魚はストレスによって血糖値が上がり白血球が少なくなると、表面に付着している寄生虫などが増加します。
寄生虫などを取り除くため、金魚が全身から粘液をだします。この粘液によって呼吸が出来なくなり死んでしまうこともあります。
金魚にとってストレスは死んでしまう原因になってしまいます。とった後は、金魚に負担をかけないように慎重に歩くように気を付けてください。
なるべく、すぐに家に持ち帰り、金魚のストレスを最小限に減らす事を心がけましょう。
あとがき
金魚は、仲良くなると人になつくそうなので、愛着も湧きますよね。
それでは、金魚にとって良い環境を作り、大切に育てましょう。