お花、お菓子、果物、、、
四十九日のお供え物の中で、一番贈り方が難しいのは果物であると言われています。
どれを贈ったら良いのか?
お供え物としてふさわしくない果物はあるのか?
一種類で良いのか?
梱包はどうするのか?等々、、、
お供え物として果物を贈る際は、ひとつ間違えるとかなりのひんしゅくものです。
が、成功すれば、文句なしに“きちんとした人”という印象を相手に与えることができます。
今回は、四十九日のお供え物におすすめの果物についてご紹介したいと思います。
四十九日にお供えするおすすめの果物と金額の相場は?
四十九日にお供えする果物には、故人の好きだったものを選ぶのが基本です。
ただし、果物は、季節によっておいしいものそうでないものがはっきり分かれているので、時期が合っていなければ、ほしい果物がそもそもお店に置いていないという場合も多々あります。
そういうときは、その季節のおいしいものを買って行かれるのが良いでしょう。
よく、お店に行って“なるべくたくさんの種類の果物を詰め合わせで”と注文する人がいますが、以下で述べるように“お供え物に向かない果物”も数多くありますので、これは現実的ではありません。
お供え物の果物は1種類か、多くても2種類で十分なのです。
というのも、お供え物は少しの間、仏前に置かれます。
どんなに短くても一日以下ということはありません。ですので、夏場は特に傷みが早くなります。
バナナやイチゴ、桃、ぶどうといったものは、傷むのが早い果物の代表です。
りんごやメロンのように、実のかたいものが良いでしょう。
時期が合えば、スイカ、パイナップルなどもおすすめです。
秋から冬にかけては、やはりみかんが人気です。
最近は品種改良により、「甘平」「紅まどんな」といった高級志向のみかんも増えて来ていますので、お供え物にも最適です。
金額ですが、3~5千円くらいが相場です。
故人と親しい間柄であった場合には、5千円~1万円分くらい贈っても良いでしょう。
そういうわけで、四十九日のお供え物は、先に述べた『日持ちのする果物』を、相場の金額内で用意することになります。
四十九日の果物のお供えの注意点とは!
四十九日のお供え物にはマナーがあります。
お供え物には普通、弔事用の「のし(熨斗)」をつけますが、四十九日に使う「のし」は、黒白または双銀の水引のものになります。(ただし関西のように、四十九日以降から黄白の水引を使う地域もあります)
水引の上側には、黒で「御供」または「御供物」と書きます。
「御霊前」とも書きますが、浄土真宗の場合は「御仏前」と書かなければ間違いになります。
相手様の宗教が分からない場合は「御供」「御供物」としておくと間違いがありません。
水引の下側には、代表者の名前をフルネームで書きます。
夫婦でお世話になった場合などは、連名で書いても大丈夫です。
お供え物を渡す際に、外袋ごと渡すのはマナー違反です。
中身だけ取り出して、外袋は小さくたたんで持ち帰ります。
お家に風呂敷があったら、ぜひ風呂敷に包んで持参してください。
紙袋などよりもその方が丁寧ですので、よりはっきりと相手に対する敬意を伝えることができます。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
風呂敷の話などは、些末なことのように思えるかもしれませんが、こうした細かい部分でのふるまいにこそ礼儀があらわれるものです。
年配の方の中には、実はお供え物の中身が立派かどうかよりも、こうした参列者の気配りやマナーの方を重視するひとも少なくないのです。
ポイントを押さえて、四十九日はぜひ、故人にとっても参列するみなさんにとってもすてきなものになりますよう、気をつけてみてください。
参考になりましたら幸いです。