何度も頻繁にトイレに行きたくなる「頻尿」。
日中だけではなく、夜中や睡眠中に何度も尿意を感じて眠れないと感じる人は少なくないのではないでしょうか?
今回は、そんな方の為に「頻尿」についてをご紹介します。
そもそも「頻尿」とは?
「一日に何度もトイレに行く事」を頻尿であると認識している人が多いと思いますが、頻尿にはちゃんとした定義があるのです。
・そのうちや夜間の尿意が1~2回程度ある。
・1回あたりの排尿量が200cc以下で少ない。
頻尿は命に関わる病気ではないので、特に大きな問題は無いと言われていますが、日常生活に支障が生じて大きなストレスとなってしまう事が多いようです。
また、3人に1人が尿トラブルの経験があり、尿トラブルは男性よりも女性が多く、出産経験や閉経後の女性は特に多発すると言われています。
寝る前にトイレが近くなるのはなぜ?
膀胱炎や前立腺炎などの疾患により、膀胱の知覚神経が刺激されて頻尿になってしまったり、膀胱や尿道に特に問題が無くても様々な原因で頻尿を引き起こしてしまいます。
最近増えてきているのが、「過活動膀胱」です。
過活動膀胱とは、膀胱に尿が十分に溜まっていない状態にも関わらず、膀胱が勝手に収縮を起こしてしまう病気であり、日本では800万人以上の男女が罹患すると言われています。
さらに、年齢が上がると夜間に尿意を感じやすくなってしまいます。
夜間に尿を濃縮するホルモンの分泌が減ってしまい、尿の濃縮が出来なくなって尿の量が増えるからだと言われています。
また、膀胱の弾力性が徐々に無くなり、夜間に尿を溜められる量が減ってしまうことも原因の一つです。
その他にも、コーヒーやお茶、アルコールなど利尿作用のある飲み物を飲んだ場合も頻尿になりやすくなってしまいます。
しかし、寝る前だけ頻尿になってしまうのは精神的な問題があり、心因性頻尿(神経性頻尿)の可能性が高いと言われています。
脳がストレスなどにより緊張状態になってしまい、膀胱が収縮して尿が溜まっていると錯覚してしまうのです。
人間の体は体内リズムを保つために自律神経が働いています。
日中は活動的になっているので交換神経が強くなり、夕方以降は休息モードに入るために副交感神経が活性化します。
しかし、ストレスを抱えている場合はこの切り替えが上手く行えず、寝るときも交感神経が働いてしまうため、緊張状態が続いてしまい、尿意を感じやすくなってしまうのです。
さらに、心配事やストレスが多くなると、脳内のセロトニンと呼ばれる成分が不足してしまいます。
セラトニンとは、「幸せホルモン」と言われており、脳内のホルモンバランスをコントローンしています。
セラトニンを増やすことにより、心が落ち着いてリラックスできるようになり、ゆっくり眠れるようになります。
トリプトファン、ナイアシン、ビタミン群なとの栄養素をしっかり接触するように心がけましょう。
特に寝る前に緊張状態が続く人には「ネムリス」というサプリメントがオススメです。
寝る前のトイレは我慢したらダメ?
「さあ、寝よう!」と布団に入ってからトイレが近くなり…
起き上がってトイレに行くも出ない…
結果、気になって眠れず寝不足になって…と悪循環ですよね。
頻尿の場合はトイレに行きたくなっても我慢して膀胱訓練をして、膀胱に溜まる尿の量を少しずつ増やす方法があります。
しかし、人間の体は尿を出すことで膀胱内に侵入した細菌を洗い流します。
トイレを我慢することでバクテリアが繁殖してしまい、尿路感染症や膀胱炎になってしまう可能性があります。
さらに、膀胱内の粘膜は感染防御作用がありますが、トイレの回数が減ることで粘膜が広がった状態になり、血流が悪くなってしまい膀胱炎の原因となるので要注意です。
このような場合が続くようであれば、泌尿器科を受診して精神安定剤などの服用やカウンセリングなとの治療を受けてみてください。