みなさん「湯あたり」って
聞いたことありますか?
特定の温泉に入った後あらわれる
独特の症状で、ふらついたり、
ひどいときは
吐き気やめまいがすることもあります。
よく熱いお風呂に入ったあと
頭がぼーっとしたり、
貧血のような症状になって
立ち上がれなくなったりすることがありますが、
あれは「のぼせ」といって、
湯あたりとは原因が異なります。
今回はそんな「湯あたり」の対処法について、
のぼせとの違いも含めてご紹介したいと思います。
湯あたりの症状で吐き気・下痢・めまいなどが出たとき!
温泉に入ると、
頭痛や吐き気、下痢などの
体調不良に見舞われることがありますが、
これが「湯あたり」です。
主な症状は
貧血のようなめまいと吐き気ですが、
歩けないほど症状が重いときは、
無理せず脱衣所で横になりましょう。
脱衣所に扇風機があれば、
扇風機に当たりながら休めるとなお良いです。
吐き気は、
不安などで興奮すると
よけいひどくなりますので、
とにかく
心と身体をリラックスさせてやることが重要です。
その際、
バスタオルをたたんで少し高さをつくって
足を乗せておくと気分が楽になります。
血液が下の方に溜まらず循環するからです。
脳貧血の時にも有効な方法ですね。
湯あたりはたいていが一時的なもので、
しばらく安静にしていれば
よくなるものがほとんどです。
湯あたりで
体調が悪くなる原因には二種類あります。
一つは、
その温泉が体に合わない場合。
もう一つは、
湯治中の人が、一時的に体調不良となることで
身体が治癒へ転じようとしている場合。
たとえるなら
「ワクチン注射の直後」のような感じです。
身体が良くなる前条件としての
一時的な体調不良です。
いずれにせよ、
湯あたりの症状が出たら
入浴を一日控えて様子を見てください。
一日経って体調が戻れば
入浴を再開できますが、
もしそのまま体調が悪いままでしたら、
その温泉が身体に合わないということなので、
入浴は控えるのが良いでしょう。
湯あたりしたとき、
または湯あたりが心配な時には、
ビタミンCの入った飲み物を
摂ることをおすすめします。
基本的に、
温泉に入る前後は水分補給が必須なのですが、
お茶やミネラルウォーターのほか、
糖分の含まれていないオレンジジュースや
ビタミン飲料のように、
栄養があるものを飲んでおくと
湯あたりしにくくなります。
湯あたりとのぼせは違う!?
湯あたりによく似た症状で
「のぼせ」がありますが、
のぼせは高温のお風呂に
長時間入っていたことが原因で起こるもので、
動悸や悪寒、めまいといった症状が出ます。
吐き気はなく、
体温が高くなり
脱水のような症状になります。
一方、湯あたりは、
刺激が強いとされる泉質の温泉が
原因で起こります。
刺激の強い泉質には
「硫黄泉」「酸性泉」「放射能泉」等があります。
刺激といっても、
肌ではなくて
おもに脳への刺激になりますので、
湯あたりすると、
頭痛やめまいと同時に吐き気も起こります。
脳がダメージを受けることで
内蔵の具合いにまで影響が出るというわけです。
また、のぼせは、
熱いお湯に長時間つかっていたことが
原因で起こりますが、
湯あたりが起こる時は
必ずしも高温の温泉に入った時とは
かぎりません。
長時間の入浴でなくとも、
症状が出ることがあります。
それに、のぼせと違って、
湯あたりは、
2・3日から1週間あたりの期間を空けて
症状が出る点も特徴的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
めまい、吐き気、下痢、、、
湯あたりというものの存在を知らずに
温泉でいきなりこの症状に直面してしまうと、
何か毒にでもあてられたのか!?
と怖くなってしまうと思います。
でも大丈夫です。
しばらくしたら治まりますので、
落ち着いて様子を見てくださいね。
ご参考になりましたら幸いです。