12月が近づくとデパートなどではお歳暮モードになります。お歳暮は日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを込めて贈るものです。
そんなお歳暮ですが上司には贈るべきなのかどうか迷っている方も多いかと思いますしまた相場やマナーについても押さえておきたいところです。
贈る際に失礼があって悪印象を持たれるのは絶対に避けたいところですので、お歳暮を上司に贈るときのマナーや渡し方、贈る期間をご紹介します。
お歳暮を上司に贈るときのマナー
お歳暮を上司に贈るべきかどうかは会社の規則や人間関係によってケースバイケースです。企業によっては「虚礼廃止」を掲げているところも最近は多くなってきています。虚礼廃止とは気持ちのこもっていない形式上のやりとりを禁止することです。
虚礼廃止の企業ではそこまでお世話になっていない上司にお歳暮を贈るのは控えた方が良いでしょう。しかし企業の文化によっては上司にお歳暮を贈るのが慣例になっている場合もあります。そのためお歳暮を上司に贈るかどうかは、職場の同僚や先輩に聞いておきある程度調べてから決めましょう。
マナーとして注意する点は、一度、お歳暮を贈った上司や目上の人には、贈り続けるのが常識だということです。今年は贈ったのに、次の年は贈らないということは、マナー違反であり、とっても失礼なこととなります。
上司にお歳暮を贈ろうと考えた時は、この先もずっと贈り続ける覚悟があるかどうかを、しっかり考えてから贈るようにすると良いでしょう。
さて上司にお歳暮を贈るべきとなった場合、次は品物を選ばなければいけません。お歳簿の品物を選ぶ際の相場ですが、高すぎても安すぎても失礼に当たります。
特別にお世話になっている人 5,000円~10,000円前後
また贈る人の年齢層によっても、金額は前後します。20~30代の若い人ならば3,000円程度ですが、40代だと5,000~6,500円が目安です。上司へのお歳暮の一般的な相場はおよそ5000円くらいでしょう。しかしこちらもケースバイケースで普段から非常にお世話になっているという場合はもう少し頑張ってもいいかもしれません。
お歳暮は「1年間お世話になった感謝の気持ちを表す」という意味があるので、お中元より若干高めの贈答品を贈ることが多いです。ただし注意点としてお歳暮を贈る際、前年よりも安いものを贈るのは失礼に当たります。
そのため身の丈に合わない金額の贈り物は、後々自分の首を絞めることになりかねませんので止めておきましょう。
お歳暮の選び方ですが、贈り先の家族構成や好みを考えましょう。仕事や人柄、いただき物が多いと思われる相手に送る場合は、かさばらず、何にでも使える商品券やギフト券などを贈る手もありますが上司や目上の人に贈るのは、避けた方が良いでしょう。
お歳暮の渡し方や送り方
上司へのお歳暮の渡し方は、社内で渡すのはあまり良くはありません。受け取ってくれたとしても邪魔になったり、持って帰るのも大変で、迷惑と思われることもありますので、相手のお家に行って渡すか、もしくは宅配便で贈る方が良いでしょう。
持参する場合は、紙袋から贈答品を取り出して風呂敷に包みなおすのが本来の正式なマナーですが、最近は風呂敷を使う機会はほとんどありません。マナーに厳しい相手はともかく、紙袋で持参しても特に非難されることはないでしょう。
相手に渡す際は、紙袋から贈答品を取り出して、相手に表書きが読めるよう向きを直してから両手を添えて渡すのがマナーです。
最近は業務の差し支えがないようにと宅配便で贈ることが多くなっています。その場合はお礼状や送り状を中に入れるか、贈り物が届く前に手紙でお歳暮を贈る事を伝えましょう。
お歳暮の期間マナーとは
お歳暮を贈る時期ですが、前倒しの傾向が高くなっており、関東などでは、11月末くらいに贈られている方が多いようです。本来であれば、関東では12月の初め~12月31日までで、関西では12月13日~12月31日までとなっているのですが、年末の忙しい時期に届いても迷惑になりますので20日くらいまでに贈られる方が良いでしょう。
年内に間に合わないような場合でしたら、関東は1月7日まで、関西は1月15日までなら「御年賀」、その後は「寒中御見舞」として贈られると良いでしょう。また、寒中御見舞は2月4日までとなっておりますので期間や表書きも注意しましょう。
まとめ
お歳暮を上司に贈るかどうかは職場の文化や慣例に合わせましょう。直接お渡しできずに配達になる場合は、手紙など一筆添えてあるほうが受け取る側の印象としては気持ちよく受け取っていただけるのでおすすめです。
色々と相場やマナーはありますが、やはり大切なのは気持ちですので、相手が喜ぶように感謝の気持ちがこもった品物を贈るほうが喜ばれるでしょう!