新居浜太鼓まつりは、毎年10月に愛媛県新居浜市で開催される秋祭りで、徳島の阿波踊り、高知のよさこい祭りとともに、四国三大祭りとして知られています。
別名、「男祭り」と言われ、主に男性のみが参加できる威勢の良いお祭りで迫力満点です!今回の記事では、豪華さと勇壮さ随一といわれる新居浜太鼓祭りの2018年の日程や見どころ、新居浜太鼓まつりの喧嘩についてをご紹介します。
新居浜太鼓祭り2018年の日程とアクセス
日程
開催日時:2018年10月16日~18日(大生院地区のみ10月15日~17日)
開催場所:愛媛県新居浜市内の各所
主な開催場所:
一宮神社、内宮神社、浦渡神社、萩岡神社、
白山神社、八旗神社、国領河川敷、多喜浜駅前、
新高橋南、国領川緑地、など
料金:見学無料(川西地区会場にて有料観覧席あり)
問合せ先:新居浜市運輸観光課 0897-65-1261
アクセス
<電車>
JR予讃線 新居浜駅から各所へ
<車>
松山自動車道新居浜ICより約10分
会場周辺は車両交通規制有り
<駐車場>
山根公園のすぐ近くにある河川敷に臨時駐車場が用意されますが、駐車台数が少ないため、お昼には満車状態になります。遅くても午前中には現地に着いた方が良いでしょう。
<シャトルバス>
JR新居浜駅南口から山根配水場の区間で無料のシャトルバスが運行しています。山根配水場は山根公園の臨時駐車場の近くにありますので、そこから公園まで徒歩で移動することができます。運行時間は午前10時30分~午後5時までの間で20~30分間隔で運行されます。
新居浜太鼓祭りの見どころ
新居浜太鼓祭りは、秋の豊作を祝って市内各地で催される秋祭りで起源は定かではありませんが、平安か鎌倉時代ではないかと言われている歴史あるお祭りです。
お祭りには山車に太鼓をのせた、高さ約5.5メートル、幅約3.4メートル、全長約12メートル、重さ約3tの巨大な太鼓台が用いられ、太鼓台には金糸の刺繍入りの布団締めや、飾り幕が取り付けられまさに豪華絢爛です。この巨大な太鼓台を「かき夫」と呼ばれる男集が150人で威勢の良いかけ声に合わせて動かしていきます。
歴史ある新居浜太鼓祭りは、このような太鼓台が52台も市内を練り歩くようになるまでに発展し、現在では約30万以上の人が集まる一大イベントとなっていきました。
豪華で迫力のある巨大な太鼓台も新居浜太鼓祭りの魅力ですが、最大のみどころは何といっても、巨大な太鼓台を根性であやつる「かきくらべ」でしょう。かきくらべは一番の見せ場で、複数の太鼓台が市内各所に集まり、練り歩く際には取り付けていたタイヤをはずして、担ぎ手(かき夫)の力だけで重さ約3tの太鼓台を動かします。
太鼓が早打ちされる中、太鼓に乗った指揮者の指示で、太鼓台を肩に担ぎあげます。さらに両手を伸ばして天高く担ぎ上げる「さし上げ」や、房の割れ方、地面に降ろさずに担ぎ上げている耐久時間を競い合います。まさに男の「力比べ」「技比べ」となりお祭りは最高潮に達します。
新居浜太鼓祭りは別名が喧嘩祭り?
新居浜太鼓祭りは別名、喧嘩祭りとも言われています。もともとが、力と力を競い合うお祭りですので、狭い道で太鼓台同士が鉢合わせをしたりすると、互いに道を譲らないので力比べで押し合いになり、太鼓台同士でぶつかり合いが始まりす。
新居浜太鼓祭りの見せ場でもあり、問題点にもなっているのがこの喧嘩(鉢合わせ)です。太鼓台同士をぶつけ合う危険な鉢合わせは、祭りを盛り上げようとする演出で行われることもありますが、一部のかき夫の暴走などで、本物の殴り合いの喧嘩になることもあります。
過去には死傷者が出たこともあり、警察官との衝突や死亡事故などにも発展する鉢合わせは非合法の行為で、運営側は、平和運行をスローガンに掲げ喧嘩行為の排除運動をすすめていますが、パフォーマンス的な太鼓台同士のぶかり合いまでの喧嘩は黙認状態で、暗黙のルールとなっています。
観客にとっても白熱している太鼓台の喧嘩(鉢合わせ)はエキサイティングですが、見物人も巻き込まれる可能性が十分ありますので、あまり近くに寄らないよう、注意して観覧するようにしましょう。
まとめ
華やかで勇壮なかきくらべが見どころの新居浜太鼓祭りは、新居浜市民にとっては、「盆、正月は帰らなくとも、祭りには休みを取ってでも帰省してくる」と言われるほど思い入れの強いお祭りとともに、地域の対抗意識が非常に強いお祭りです。
初めて行く方は太鼓台同士のやり合いにだけは巻き込まれないよう十分に注意して楽しみましょう。