NHKの受信料、あなたは毎月いくら支払っていますか?最初に契約した時から、気に留めず支払い続けているという方も多いでしょう。
しかし、毎月数千円でも、年間にしたら結構な金額になりますよね。
支払いの義務があると思って言われるがまま契約している人は、もしかしたら損をしているかもしれません。
ちゃんと自分のテレビ環境に合った契約をしているのかを知って、間違った契約をしている場合はそれなりの手続きを取ることをおすすめします。
なぜならNHKの受信料の支払いは、自宅にテレビがある限り続くのですから・・・。
今回はそんなNHKの契約について解説していきますよ。
NHKの衛星契約とはいったい何?
まず知っておいていただきたいのが、NHKの受信契約には「地上契約」と「衛星契約」があるということです。
2011年のアナログ放送終了を受け、多くの家庭が地デジ対応テレビへと買い替えたはずです。
その頃から、ほとんどのテレビに「地デジ・BS・CS」という3つの電波を受信するためのチューナーが内蔵されるようになりました。
「地デジ」というのは、「地上波放送」のことを指しており、地上にある電波塔を介して放送局から家庭のテレビへ電波を送る仕組みとなっています。
一方、「BS」や「CS」は「衛星放送」といって、赤道上空にある人工衛星を使い、直接家庭に電波を送る仕組みになっているので、地上波放送と比べると大量に効率よく放送が出来るというメリットがあります。
また、「BS」と「CS」の違いは、「BS」が一般家庭向けの放送だったのに対し、「CS」は元々特定の企業や事業主の利用を想定とした放送でした。今では「CS」も一般家庭で多く見られるようになっています。
NHKの衛星契約と地上契約違いとは?
では、具体的に「衛星契約」と「地上契約」の違いを見ていきましょう。
NHKの「衛星契約」とは、先述した「BS」の衛星放送を見ることのできる環境にある場合に支払い義務が生じる契約のことです。
ですから、自宅にBSのアンテナが付いていないためBSの受信自体が出来ないという方や、地デジチューナーしか内蔵されていないテレビをお持ちの方は、衛星契約ではなく「地上契約」となります。
注意していただきたいのは、この「衛星契約」と「地上契約」は各家庭で契約を選べるものではなく、そのテレビ環境によって必然的に決まってしまうということです。
例えば、「BSなんて見ていないし、そもそもBSのボタンを押しても映らない」という方でも、お住まいのマンションやアパートにBSを受信するアンテナが設置してある場合は自動的に「衛星契約」となります。
私も経験がありますが、「BSボタンを押しても見られない」と言うと、NHK職員の方に「入力をBSに挿し替えれば見ることが出来ます」と言われたことがありました。
そんな面倒なことをしてまでBSを見ませんでしたが、それでもBSアンテナが設置されているアパートだったため「地上契約」となっていました。
NHKの衛星契約と地上契約の料金の違いは?
NHKの衛星契約と地上契約では、全く料金が異なります。衛星契約は地上契約に比べると見られる番組が格段に多い分、金額も上がってしまいます。
まず衛星契約の場合ですが、口座振り込み・クレジットカード払いだと2カ月払いで4,460円、6カ月払いで1万2,730円、12カ月払いで2万4,770円になります。
振込用紙で支払うと、それぞれ4,560円、1万3,015円、2万5,320円と少し金額が上がります。
最もお得なのは12カ月まとめて前払いした場合で、2カ月払いよりも1,990円お得です。
地上契約の場合、口座振り込み・クレジットカード払いだと、2カ月払いで2,520円、6カ月払いで7,190円、12カ月払いで1万3,990円になります。
振込用紙で支払うと、それぞれ2,620円、7,4545円、1万4,545円と、こちらも少し金額が上がります。
しかし衛星契約に比べる料金が半分ほどになっていることが分かります。
もし地デジしか受信できない環境なのに衛星契約となっている場合は、遡って払い戻しの請求をすることが出来ます。
BSを受信できる環境にある場合は、どうしても衛星契約となってしまうので、出来るだけ金額を抑えるためにも口座振り込みかクレジットカード払いで1年分まとめて前払いする方法がおすすめですよ。
まとめ
NHKの受信料は、全く知らないで言われるがまま契約すると損をしてしまうことがあります。
まずは地上放送と衛星放送の違いを認識し、その上でご自宅のテレビ環境を確認することが大切です。
毎月の受信料を無駄にしないためにも、もし変更点がある場合や疑問点がある場合は、すぐにNHKに問い合わせてみてくださいね。