言わずと知れた日本最高峰の富士山。その高さもさることながら、雄大な自然を感じる美しさは、かつて多くの芸術家の心を捉えては歴史に刻まれる名画や名作が生み出されてきました。
その文化的価値が認められる、2013年にはユネスコの世界文化遺産にも登録されています。まさに、日本人が誇る日本の宝ですね!
文化遺産登録以来、これまでの人気を上回る富士登山ブームが巻き起こっています。登山するなら一度は登ってみたいのが富士山ですよね?
登山初心者でも、富士山頂での景色やご来光を見てみたいと思って挑戦する人は多いようです。
そこで気になるのが、登頂に要する時間です。富士登山経験者でさえ、富士登頂には相当な気力と体力を必要とします。初心者なら慣れないうえに体力的にも心配なので、出来るだけ時間のかからないルートで登頂を目指した方がいいでしょう。
とはいっても、登頂までが速い=垂直方向に急激に進むので、厳しいルートであることは覚悟しておく必要があります。
富士山の登山で最速を狙えるルートとは!?
富士山には4つの登山ルートがありますが、最速を狙うことを目標にするなら「富士宮ルート」がおすすめです。富士宮ルートは、登山者の25%が利用するルートで、富士登山者の約半数が利用する「吉田ルート」に次いで二番目に人気があります。
登山口が4つの登山ルートの中で最も高く、登山経験者なら5時間半ほどで登頂することができます。
初心者には険しいルートのように感じますが、初心者でも入念な準備をしておくことで、富士宮ルートからの最速登頂が可能です!
また、初心者が最速を狙う方法として、荷物の重量を減らすというのも大切です。持っていくペットボトルは2本ぐらいにして、あとは山小屋で買うようにしましょう。
地上で買うよりも割高にはなりますが、富士登山で節約は考えない方が結果として最速で楽に登頂が可能です。
そして、ネットで富士登山について書いてある記事を読むなどして情報を集めるようにしましょう。実際の体験からくるアドバイスというのは、とても貴重で参考になります。少なくとも2カ月前から情報収集をしておくと安心ですよ。
天気予報で万が一当日の天気が思わしくない時には、迷わず登山の延期をするようにしてください。延期の決断は勇気のいるものだと思いますが、悪天候の中登山をするのは初心者でなくとも危険が伴います。また次の機会に改めるようにしましょう。
富士山は登山ルートによって難易度が違う!?
述した通り、富士山には4つのルートがあります。そして、そのルートによってそれぞれ難易度が違ってきます。
最もポピュラーで登山者の半数が利用するのが「吉田ルート」です。吉田ルートは富士スバルライン五合目が登り口なので、首都圏からのアクセスも良好、お土産屋さんや食堂などもたくさんあり、観光も兼ねて富士登山もしたいという方にはおすすめです。
登りと下りで道が違うので、登山者同士がすれ違うことなく混雑も起こりにくいルートです。帰り道は歩きやすく整えてあるので、初心者で安心して下山することができますよ。
富士宮ルートは、登りと下りの道が同じなのでピーク時は渋滞することがあります。ただ、先述した通り4つのルートで最も山頂までの距離が短いので、最速での登頂が可能です。
剣ヶ峰にも一番近く、天気が良ければ駿河湾を一望することもできるというのも富士宮ルートの魅力です。
須走ルートは4つのルートの中で二番目に山頂までの距離が短いルートです。利用する登山者が少ないため、ピーク時でも静かに登山をしたいという方におすすめです。
また、ルート上のどこからでもご来光を眺めることができるのも魅力です。ただし、8合目で吉田ルートと合流するのでそこからは混雑が避けられません。
御殿場ルートは最も距離が長く、そして最も標高差が大きいルートです。利用者が少ないため混雑しにくく、静かな登山をしたい方にはおすすめですが、長距離コースなので初心者には体力的にも難易度が高めでしょう。
高山病のリスクは少なく、下りは長い砂走りが人気です。富士登山に慣れて余裕が出てきたら、御殿場ルートに挑むのもいいですね。
富士山登山の最強装備!
富士登山は毎年多くの初心者が挑戦しているので、初心者でも気軽に挑戦できると思われている方も多くいます。しかし、富士山を舐めてかかると痛い目にあいます。必要以上に買いそろえることはありませんが、服装や装備は必要最低限準備するようにしてください。
富士登山に必須の服装は、長そでシャツ、長ズボン、防寒着、厚手の靴下、手袋、登山靴が基本です。長そでシャツと長ズボンはわざわざ新たに買う必要はありませんが、動きやすいものを用意しましょう。
靴下や手袋はスキー・スノボー用のものがおすすめです。スニーカーで上る登山者もいるようですが、登山靴はとても大事です。足をくじけば、それ以上登山できないということにもなりかねません。足首までカバーしているものを購入しましょう。
必ず必要な持ち物は、リュックサック、ストック、雨具、ヘッドライト、タオル、着替え、日焼け止め、水、軽食、ティッシュペーパー、タオル、ゴミ袋です。
リュックサックはあまり大きすぎると登るのが大変になるので、荷物が詰め込めるだけの大きさがあれば新たに購入しなくても事足ります。また、雨具は忘れずに持って行くようにしましょう。服が濡れると体が冷えて登山どころではなくなります。
ヘッドライトは、登山にどれぐらい時間がかかるか分からない初心者にとっては必需品です。ホームセンターで手軽に買うことができるので、用意しておきましょう。
水は持って行きすぎると重たくて荷物になります。登山中にも購入できるので、必要以上に荷物へ詰め込まないようにしてください。
まとめ
士登山は登山初心者にとってドキドキですよね?しかし、しっかりした情報収集と入念な準備で、初心者でも短時間で登頂することが可能です。
登山ルートによってもそれぞれの魅了や弱みがあるので、それらを考慮して計画を立てるようにしましょう。
富士山登山には、登った約7割の人がもう一度登りたいと感じるほどの魅力があります。富士登山で得られる充実感や達成感は、何事にも代えがたいものですよ!