日の長時間労働や残業などで寝不足になることってありますよね。きちんと寝ることが出来ていないと、一日の疲れを取るどころか、次の日も体がだるかったり眠かったりして仕事が出来る状況ではなくなってしまいます。
そんな状況でも、「寝不足だから休む」なんて口が裂けても言えませんから、多くの人は我慢して出勤しています。
しかし、超過勤務で居眠り運転をしてしまったトラックが事故を起こしてニュースになっていたりしますよね。重大な事故にはつながらない職種でも、寝不足でつらい中仕事をするというのは、それだけでストレスになります。
飲み会やゲームのしすぎなど自分の行動が原因なら論外ですが、仕事が原因であれば休めるのかどうか気になるところです。
実は、寝不足による体調不良の症状が出ている場合は会社を休める可能性が高いでしょう。例えば、吐き気や腹痛、頭痛、発熱などの風邪のような症状や、倦怠感などが寝不足によって引き起こされます。
このような状態だと、職場へ行っても仕事どころではありませんよね。そんな時は無理せずに休みを取りましょう。
寝不足では仕事のミスが増える!?
寝不足になると、たとえ仕事中でも眠たくなります。そうすると仕事に集中できず、思いがけない大きなミスやケアレスミスを連発してしまうことも。なぜ寝不足はミスを招いてしまうのでしょうか?
ある研究では、寝不足は酔っぱらっているのと同じくらい集中力や判断力を損なうそうです。いつもはきちんとしている人でも、お酒が入ると予想のつかないような行動をとったりしますよね。
酔っぱらっている時に集中して何かに取り組むなどもってのほかです。そう考えると、寝不足になるとミスを連発してしまうのも無理ないですよね。
徹夜なんてしていないし、毎日きちんと寝ているという人も要注意です。実は知らないうちに「睡眠負債」が溜まっている可能性がおります。
最近の睡眠科学の研究成果によると、現代人の睡眠時間の適量は「7時間」なのだとか。もし一日の睡眠時間が6時間だとしても、一日1時間ずつ「睡眠負債」が溜まっていっていることになります。
そのまま6時間睡眠を14日間続けると、14時間分の睡眠不足に陥るのです。これはつまり7時間睡眠×2日分に相当するため、二晩徹夜したのと同等ということになります。
自分はちゃんと睡眠時間を確保していると思っていても、知らず知らずのうちに睡眠負債を抱えてしまっているかもしれません。
寝不足の時の仕事の効率は?
寝不足の弊害は、ミスが増えるだけではありません。円滑なコミュニケーションが取れなくなったり、寝不足によるイライラや情緒不安定な精神状態から、周りの人との協調性に欠けた行動をとってしまうこともあります。
あるいは、記憶力が低下したり仕事のスピードが落ちることもあるでしょう。このような状態で仕事の効率が上がるはずがありませんよね。一刻も早く睡眠不足を解消して、仕事をテキパキとこなせるようになりたいものです。
では、どのようにすれば睡眠不足を解消することができるのでしょう?
土日の朝に遅くまで寝るという人は多いと思いますが、それでは体内時計がずれて月曜日の朝に起きるのが余計つらくなってしまいます。
実は、いつも通り起きて朝食をとった後、「二度寝」をすると効果的です。寝だめするよりもずっと効率的に睡眠負債を解消することができます。
もしくは、「先週は毎日5時間睡眠だったから、今週は先週よりも30分早く寝よう」というように、少しずつ解消する方法もあります。睡眠負債を、分割で返済するということです。これなら無理なく出来そうですね。
まとめ
仕事をしなければならないから寝不足なのに、寝不足によって仕事が非効率になってしまっては本末転倒です。
毎日の睡眠時間をしっかり取ることで、いつもよりもスピーディーに仕事をこなすことが出来ますから、たっぷりと寝てサクッと仕事をこなしましょう。
どうしても睡眠不足がつらいという時は無理をせず、会社をお休みして一度休息を取るという勇気も大切ですよ。