大人になって、社会に出たら、メールや報告書の作成などで、日々、沢山の文章を書くことになります。
謝罪文、反省文を書くこともありますよね。
仕事の書類のように過去の文章を使い回すことができないので、個人的な反省文の場合、書くのがむずかしいと感じるかもしれません。
文面が淡白すぎると『反省していない』と取られるかもしれないし、詳しく書きすぎても、必要以上に自分をさらけ出す姿勢を、『ずうずうしい』とか誤解されそう…
そう考えると、実は、『ちょうどよい中間の温度の文章』って、けっこう、むずかしいんですよね。
そういうわけで、今回、寝坊して遅刻した場合を例にとり、反省文の書き方を考えてみたいと思います。
基本的な反省文の書き方
まず、反省文は、個人的なものではありますが、あくまでもビジネス文書のひとつです。あまりにも主観的・感情的な表現は控えましょう。
会社の上司というのは、たいてい客観的で具体的な文章を好みます。
おすすめの構成としては、まず“枕”、つまり、遅刻したという事実と、「本当に申し訳ありませんでした」の謝罪の言葉を最初に持ってきます。
つぎに、どうして遅刻したかの“理由”です。寝坊だったら、「起きたら出社時刻を大幅に過ぎていました」などの状況を説明する言葉を添えても良いでしょう。
さらに、それを申し訳なく思っているということと、今後どうして行きたいかという展望めいたことを書き加えます。
展望と言うとおおげさですが、だいたい、「心を入れ替えて、今後二度とこのようなことがないようにするつもりです」という、決意を述べる程度で大丈夫です。
そうして、最後に「本当にすみませんでした」と締めくくります。
ね、簡単に書けそうでしょう?
ところで、この、遅刻した“理由”のところ、どこまで詳しく書くべきか、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか?
寝坊って正直に書いたら、信用を失うんじゃないか、とか。。
そもそも、理由って、本当のことを書かなければいけないのでしょうか?
遅刻の理由が寝坊の場合は?
まず、「寝坊」というのは公式文書における言葉遣いとは言えないので、反省文を書くときには、「寝坊のため(遅刻しました)」ではなくて、「わたくしの不注意により」とか、前日飲み過ぎて起きられなかった場合には「不摂生により」と書くようにしましょう。
ちなみに、寝坊したのに「体調不良」や「電車が遅れたため」といったウソをつくのはおすすめできません。
ウソは、一度つくと、つき通さねばならないので、基本的にめんどうなものです。記憶力と演技力に自信のある方以外、やめておいた方が無難でしょう。
たとえば、「体調不良です」というウソは、一見、ばれにくいように思えますが、一度そう言ってしまうと、その日一日、体調不良のふりをして過ごさねばなりません。
お昼ご飯のときも、ぱくぱく食べていたら不自然なので、気にしてあまり食べられなかったりして、午後の仕事に支障が出るかもしれません。
意外かもしれませんが、寝坊による遅刻は、社会人であっても、けっして珍しいことではないので、正直に言ってしまっても、たいてい許されます。
誰でも身に覚えのあることですから、きちんとこちらが謝れば、むちゃくちゃに叱られたりはしません。
ただ、寝坊による遅刻自体は、何度も許されることではないので、職場での今後の人間関係を良好に保つためには、2回目以降は別の理由を考えるのが良いでしょう。
遅刻の理由は会社に正直に伝えた方がいい?
先ほど述べた通り、ウソをつくと後々めんどうなことが多いので、理由を言うときは具体的である必要はありませんが、少なくともウソでごまかすのはやめておいたほうが安全です。
また、謝らなくてはならないときに、言い訳から入る人がいますが逆効果なのでこれもやめましょう。
周りの人は、あなたが思うほど、あなたの味方ではありません。大事な所で自己弁護を優先する人と思われれば、あなたの評価は確実に下がります。
理由は二の次で、とにかく謝ってしまう方が少なくとも、相手のことを考えた行動なので、あなたの印象が悪くなることはありません。
ただし先ほども言ったように、2回目の寝坊は、それ自体がもうかなり悪印象になってしまいますので、がんばって体調不良を演じることをおすすめします。
まとめ
たいせつなのは、これからも周りの人とうまく付き合って行くことです。
ご紹介した反省文の構成は、どんな謝罪文を書く際にも応用がきくものですので、ぜひご参考ください。