温泉、星空、バーベキューなど、日常を離れて少し遠出をしたいとき、「車酔いしやすい」ことがカベになって出かけられない…そんなひと、少なくないと思います。
子どもの頃は乗り物酔いがひどく、大人になった今でも、車とかバスで長距離を移動することには抵抗がある方もたくさんおられます。
一般に、乗り物酔いというのは、子どものうちが一番ひどくて、大人になるにつれだんだん治っていくものだそうですが、でも、いくつになっても、怖いものは怖いですよね。
車に乗っていて吐き気を感じた時の、あの絶望感は、できれば一生味わいたくないものです。それが高速に乗っているときだったりすると、気分がわるいからちょっと停めて、1~2時間静かに寝させて…みたいなことも言えなくて、ほんとに辛いでしょう。
そういうわけで今回は、車酔いしない方法について、まとめましたので紹介します。
車酔いをする人・しない人がいるのはなぜ?
乗り物酔いはふつう、乗り物の揺れや振動で三半規管が刺激されて、自律神経が乱れることによって引き起こされると言われています。
ということは、人間ならだれでも乗り物酔いするということになっちゃいますが、実際はそんなことはありませんよね。
乗り物に酔いやすい人とそうでない人がいます。
正常な機能を持った人間なら、みんな乗り物酔いする素質をもっているけれど、三半規管が敏感な人が特に酔いやすいということが言えます。
耳と脳は神経でつながっていますから、脳がよく働いているひとほど、三半規管の刺激を敏感に受け取ってしまうのです。
小学校高学年から中学校くらいが、いちばん乗り物酔いしやすい子が多いそうです。脳が成熟のピークを迎えるのが、ちょうど、この時期だからでしょう。
「車に酔う人は頭がいいんですよ!」…なんて、流れで書いてしまいましたが、そんなこと言われても、酔うのはつらいですよね。
酔いやすい原因について、もっと、見ていきましょう。
車酔いには、上で述べたような、単に生物学的な理由だけではなくて、精神的な要因も大きく関係してきます。
たとえば、子どもの頃に車に酔った経験がある人が、大人になっても、自分のことを「乗り物酔いしやすい体質」と思いこんで不安になって当日、本当に具合が悪くなってしまうパターンとかですね。
ほかに、車酔いしやすくなる環境というのもあります。
まず、前日に一睡もしていない場合です。睡眠不足で自律神経が乱れると酔いやすくなります。出かける前の日はしっかり睡眠を取りましょう。
楽しみで眠れなかったら、誰が話しかけて来ようと絶対に相手をせず、車の中で寝てしまいましょう。
眠りは車酔い対策としてはかなり有効で、視覚、聴覚、または嗅覚への刺激がそのまま脳への刺激となり、気持ち悪くなることがありますので、それらを遮断してしまう効果があります。
移動中に、いかに緊張やストレスを避けるかということですね。香水など、においによる刺激を避けたいときは、空調の近くに座るのが良いでしょう。
こうした要因を上手に取り除ける人が、車に酔わない人、ということになります。
車酔いする人に効果的な飲み物はこれ!
移動中の飲み物は炭酸水がおすすめです。糖分が入っていると胃に負担がかかるため、できれば無糖のものを選びましょう。
胃酸の分泌をおさえ、胃の調子をととのえてくれます。吐き気がする前に予防的に飲むのも良いですし、あるいは、気分が悪くなってから飲んでも効果があります。
反対に、飲んではいけないのがオレンジジュース。
柑橘類に含まれるクエン酸は胃酸の分泌を高めるので良くありません。胃への負担という意味で、コーヒー、牛乳もだめです。
油分と塩分も胃には良くありませんので、食事の時はこれらを控えて、また、量もとりすぎないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
すこし気をつけるだけで、車酔いが怖くない気がしてきませんか?
では、みなさま、良い旅を。