奈良の春日大社では毎年、鹿の角切りが行われます。
鹿の角を切るなんて可哀想に思えますが、人害を防ぐために行われているもので、江戸時代から300年以上も続いている伝統行事です。
走り回る鹿を捕まえて角を切る様子は迫力満点で、各地から観光客もたくさん訪れて、1時間前から角切り会場の入り口には長蛇の列ができます。
今回は、2023年の鹿の角切りの日程と詳細、角を切る理由などをご紹介します。
鹿の角切りの2023年の日程と詳細
開催日程 | 10月7日(土)・8日(日)・9日(祝) |
開催時間 | 12時〜15時(14時半が最終の入場時刻) |
料金 | 大人(中学生以上)1000円・子供(小学生)500円 |
会場 | 春日大社参道横にある鹿苑(ろくえん)内 |
住所 | 〒630-8212 奈良市春日野町160 |
お問合わせ | 財団法人鹿愛護会 TEL 0742-22-2388 |
アクセス | JR・近鉄奈良駅より奈良交通バス「春日大社表参道」下車、徒歩5分。 |
鹿の角切りは毎年、10月2週目の体育の日を含めた土曜、日曜、月曜という3日間で開催されています。
3日とも、午前11時30分に開場後、12:00からは安全祈願祭が行われ、12:30から14:30の間で30分おきに5回の角切りが実施されます。
1回目が一番の混雑しますので、混雑を避けるなら14時前後の回を見るのがおすすめです。
鹿の角切りの駐車場
春日大社駐車場(乗用車1000円/1日)
春日最寄駐車場(500円/1日)
奈良春日野フォーラム駐車場( 200円/1時間 最大1000円)
プラザパーク大仏前駐車場(1000円/1日)
駐車場は数に限りがあります。
すぐに満車になる可能性がありますので、電車で行くことをおすすめします。
車の場合、もし春日大社が満車であれば奈良駅近くの駐車場を利用しましょう。
奈良駅からなら徒歩約30分くらいで会場に到着します。
鹿の角を切る理由とは?
鹿のオスは、他のオスとの争いに備える為に、角を木の幹などで鋭く砥ぎます。
しかし、昔はその鋭い角で人間に危害をくわえたり、鹿同士が突き合って負傷したりすることが頻繁にありました。
そこで1671年に、鹿が人間や他の鹿を傷つけるのを避けるために始まったのがこの角切りです。
鹿の角切り会場では、特に立派な角をはやしたオスの鹿が運ばれるので非常に見応えのあるイベントになっています。
鹿の角切りは痛くない?
会場では、興奮して境内を走り回る鹿を勢子(せこ)が追い回します。
逃げ回った鹿を勢子(せこ)が10数人がかりで捕まえ、角切り専用のノコギリを使って角を切り落とすと一斉に歓声が上がります。
角を切るなんて痛そうに思えますが、鹿の角は血管や神経も通っおらず、人間でいう爪切りのような感覚ですので切られても痛くありません。
また、鹿の角は切られていようが、切られていなかろうが、3月頃に根元から落ちます。
そして春に、また新しい角が生えてきて1年で大きくなります。
鹿の角切りは、鹿のためを思ってこそのイベントということでしょう。
まとめ
鹿の角切りは、実況も面白くて角切りをより楽しませてくれます。
会場の出口付近に、鹿の角を持って記念写真を撮れるところもありますので、家族で出かけてお子様と一緒に写真を撮るのも良いでしょう。
10月の体育の日を入れて3日間限定の貴重なイベントですのでぜひ、奈良の鹿の角切りを満喫しましょう。