京都の嵐山は観光の名所として有名で、秋には嵐山全体が赤や黄色に染まり美しい景色を眺めることができるので、紅葉シーズンは毎年多くの観光客で賑わいます。
また、紅葉スポットがいくつもあり、夜にはライトアップもされていますので、一日中楽しむことが出来ます。この記事では、京都嵐山の紅葉の見ごろ時期とライトアップ情報や混雑状況などをご紹介します。
嵐山の紅葉の見ごろ時期とは
嵐山の紅葉は11月上旬から色づき初めて、見ごろは11月中旬から12月上旬です。
<紅葉する木の種類>
カエデ、イロハモミジ、ヤマモミジなど約300本
<嵐山の基本情報>
住所:京都府京都市右京区嵐山
お問合せ:075-861-0012 京都嵐山保勝会
駐車場:有料(1日/800円~1000円)
<アクセス>
電車
JR嵯峨嵐山駅から徒歩約10分
阪急嵐山線嵐山駅から徒歩約5分
車
名神高速道路京都南ICから国道1号線経由約40分
※11月11日~30日の土、日、祝は長辻通りが歩行者天国、それ以外は北行一方通行となります。
<紅葉スポット>
渡月橋
大堰川に架かる渡月橋は全長155mで、月が橋の上を渡るように見えることが由来の嵐山のシンボルとも言える橋です。橋の上から眺める山々の紅葉が素晴らしく、嵐山の秋を満喫するのに抜群の場所です。夕方の時間帯は美しい夕焼けを眺めることができ、山々が夕陽に染まって幻想的な風景を眺めることが出来ます。
天龍寺
足利尊氏が敵方だった後醍醐天皇の霊を弔うために作ったのが天龍寺で、世界遺産にも認定されています。見どころである壮大な曹源池庭園は、嵐山を代表する名庭園で池の水面に鏡のように映り込む嵐山は見とれてしまうほどの美しさです。
また、大方丈にある龍の襖絵も見どころの一つで、独特の迫力があり、お土産にもプリントされている天龍寺の顔です。期間限定の朝7:30からの早朝参拝は、朝日に輝く紅葉の別格の美しさを見ることが出来るのでおすすめです。
電話:075-881-1235
料金:庭園 大人500円/小中生300円、諸堂拝観は追加300円
時間:8:30~17:00
※2017年11月11日(土)~12月3日(日)までは早朝参拝ができます(7:30~17:00)
宝厳院
宝厳院は、天龍寺の塔頭の一つで、参道の紅葉のトンネルも美しいですが、見どころは獅子吼の庭で、紅葉の美しい名庭園です。(※塔頭とは寺の高僧が亡くなった後、弟子が慕ってその寺の近くに建てた脇寺や小院などのこと)
庭園の獅子岩を包むように彩る紅葉の景色は見応えがあります。また、紅葉の見頃の時期には、夜の特別拝観でライトアップも実施され昼間と違った雰囲気を楽しむ事が可能です。
電話:075-861-0091
料金:大人500円/小中生300円
時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
常寂光寺
境内から紅葉に包まれた嵐山や、嵯峨野の山を一望出来るおすすめのスポットです。本堂のそばにある庭園はまさに絶景で、大勢の人達が立ち尽くすように目を奪われます。
電話:075-861-0435
料金:大人400円/小学生200円
時間:9:00~17:00
清涼寺
境内全体が紅葉の見どころといってもいいくらい美しいポイントが沢山ありますが、観光化されていないので紅葉のシーズン中でも静かに鑑賞する事ができる穴場スポットで、境内だけですと無料で拝観することもできます。また有料の本堂裏の弁天堂が立つ庭園の紅葉も美しく、本堂からは川中島も加えた風情ある景色が貸切で眺められるでしょう。
電話::075-861-0343
料金:一般400円/中高生300円/小学生200円(境内無料)
時間:9:00~17:00(境内自由)
二尊院
「紅葉の馬場」といわれる広い参道では、美しく染まった見事な紅葉のトンネルを楽しめます。色鮮やかな参道を通り過ぎた後の「勅使門」は見どころで、門を通り抜けた後に振り返ると紅葉を背景に、気品に溢れる美しい勅使門の風景を見ることが出来ます。
電話:075-861-0687
料金:大人500円/小学生以下無料
時間:9:00~16:30
嵐山の紅葉の2017年のライトアップ情報
ライトアップされた幻想的な秋の嵐山も非常に風情があっておすすめです。主なビュースポットのライトアップ情報をご紹介いたします。
渡月橋
嵐山を代表するスポットの渡月橋は、花灯路(はなとうろ)というイベントの一環でライトアップされます。時期は紅葉が終わるころですが、ライトアップされた渡月橋は、落ち着いた雰囲気になり、恋人とのデートには最適なスポットでしょう。
時間:17:00~20:30
大覚寺
近くにある大沢池がライトアップのポイントで、ライトアップ時には、池に映り込む真っ赤な心経宝塔の風景が素晴らしく、ベストシーズンには美しい『真紅の水鏡』を見ることが出来ます。
時間:17:30~20:30
料金:大人500円/小中生300円
宝厳院
嵐山のライトアップの代表格と言えば宝厳院でです。境内は普段は非公開ですが、春と秋の年2回のみ特別公開されます。境内にある借景回遊式庭園「獅子吼の庭」は、紅葉の名所として有名でライトアップでは、日中とはまた違った景色が楽しめます。
時間:17:30~20:30
料金:大人600円/小中生300円
竹林の小径
野宮神社と大河内山荘を結ぶ、「竹林の小径」も花灯路のイベントの一環でライトアップされます。ここは紅葉を見ることはできませんが、嵐山花灯路では最も人気の高いスポットです。日中の緑に覆われた竹林も美しい光景ですが、夜のライトアップでは幻想的な世界観を醸し出します。
時間:17:00~20:30
トロッコ列車
トロッコ列車は嵯峨野観光鉄道が運営する観光電車で、保津川渓谷沿いに、京都嵯峨野から丹波亀岡までを約25分で走ります。トロッコ列車からの紅葉の眺めは絶景で、ライトアップされた紅葉は美しく、優雅な時間を楽しめます。
時間:16:30~19:30
料金:大人600円/小中生300円
嵐山の紅葉の混雑状況は?
嵐山は、観光地として有名で紅葉シーズンが1番混雑する時期で、人で溢れかえります。11月の3週目から4週目頃に行くと見ごろで、美しい紅葉を眺めることができるのですが毎年この時期が混雑もピークになります。
紅葉シーズンの嵐山はどこも混雑しますが、駅から近い天龍寺や宝厳院などは特に混雑し、比較的駅から遠い祇王寺は混雑度合いが多少は緩やかになり、お昼頃が最も混雑します。
朝早い時間や閉門が近い時間などは観光客が少なめですので、複数のスポットをまわる場合は、午前中や夕方の時間帯は駅から近いスポット、お昼頃は駅から遠いスポットというスケジュールで移動すると効率よく観光することが出来るでしょう。
また、観光客のメインの移動手段はバスや車になりますので、嵐山でも紅葉シーズンは周辺道路で渋滞が発生します。京都観光は京都駅から出ているバスに乗って行くのが便利ですが、紅葉シーズンはバスの乗客数が多過ぎてなかなか乗ることが出来ず、さらに交通規制もされるため道路も渋滞しています。バス移動での観光は予定が立ちませんので電車での移動がおすすめです。
12月に入ると紅葉目的の観光客は落ち着きますので、ゆっくりと色々なスポットを鑑賞することが出来るでしょう。しかし、場所によっては散ってしまっている所もありますので、事前に紅葉情報をチェックしてから向かうようにしましょう。
まとめ
嵐山には、他にも紅葉スポットはたくさんありますので、嵐山付近だけでも充実した1日を過ごすことが出来ます。ライトアップも美しいですが、嵐山の景観は朝早くの方が綺麗で、かつ混雑も少ないのでおすすめです。渡月橋から見る美しい紅葉も早朝の方がゆっくりと眺めることが出来るでしょう。
また、嵐山には紅葉以外にも見どころはたくさんありますので、今年の秋は、ぜひ嵐山の全てを楽しんでください!