“節分の日付は?”と問われると、
普通の人は2月3日と答えます。
ちょっと雑学に詳しい人なら、
“どの節分?”と問い返してくるかもしれません。
この人は、「節分」が季節の変わり目に、
年4回訪れることを知っている人です。
もしも、
“節分の日付は年によって変わるから何日とは言えない”
と答える人がいたら、かなりマニアックです。
が、実はこの人の言っていることがいちばん正確なのです。
変わると言っても、
2月2日になったり、2月4日になったりと、
そのズレはわずかなものです。
でも、2月3日だと思っていたものが、
その前日や翌日になることもあるなんて、
なんだかショックですよね。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
今回は、節分の日が時期によって変わるのはなぜなのか、
その理由についてお話ししたいと思います。
節分の日は変わるのはなぜ!?2019年以降の節分は?
節分の日はもともと、
何月何日という風に定められたものではなくて、
厳密には「立春の前日」というように決められいます。
そして立春の日もまた、何月何日ではなくて、
太陽黄経(地球から見た太陽の見かけ上の通り道)の角度が
315度の時とされており、
この日が毎年だいたい2月4日に当たるため、
長い間、節分は2月3日ということにされてきました。
注意してニュースを聞いてみると、毎年、立春の日には
「今日が立春でした」という伝えられ方をしていることに
気がつかれると思います。
最初からきまっているわけではなくて、
“たまたま今年は今日が立春でしたよ”と言っているんですね。
来年や再来年は変わるかもしれないというわけです。
ちなみに、1984年まで、立春は2月5日でした。
1985年からは2月4日になりましたので、
今の若い世代の人たちにとっては特に、
“節分は2月3日にやるもの”
というイメージが強いのではないでしょうか。
2020年までは、立春は2月4日になるだろうと言われています。
つまり、2020年までは、節分は2月3日のままです。
2021年以降は日付が不安定になり、
数年おきに節分が2月2日となる年がやって来ます。
近いところでは、2021年と2025年の節分が、
2月2日になると考えられています。
この傾向は2100年くらいまで続くそうです。
もうそんなに先まで予測できちゃってるんですね。
節分の豆まきは次の日でも大丈夫?
さて、節分といえば「豆まき」をするのが定番ですが、
必ずしも、当日にしなくてはならないというきまりはありません。
節分の週の日曜日など、家族がそろう休日の昼間に、
みんなでわいわい楽しく豆まきをしたいと思えば、
そうしたってかまわないのです。
季節の変わり目に体調を崩す人が多いことから、
昔の人は、季節の変わり目を、
家に「悪い気」が入って来やすい時期ととらえていました。
そこで、家に入ってきた悪い気を追い払うために考えられたのが、
「豆まき」でした。
「まめ」には「魔滅」という字があてられ、
そこには魔を滅する神聖な穀物で、
家に入ってきた邪気を追い払おうと意味が込められています。
昔の日本人の言葉遊びのセンスと発想は、
ほんとうにすばらしいですね。
そういうわけで豆まきは、
季節の変わり目の時期に家に入ってくる
悪い気を追い払うことが目的のいわば風習です。
かならずしも節分の日にしなくては
効果がないというものではありませんので、
節分の日周辺の、季節の変わり目の都合の良い日に、
みなさんで豆まきを楽しんでくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
節分の日が時期によって変わる謎と、
豆まきについての豆知識をご紹介いたしました。
参考になりましたら幸いです。