日本人は無宗教と言われることも多いですが、実は日々の生活に宗教観が密着しています。
初詣や参拝がいい例ですね。
なんせ神社は日本全国に8万社以上あります。
今回はそんな神社の参拝をするときの正しい服装や作法、お参りの流れに関してご紹介します。
神社参拝でジーンズはNGなのか?
神社参拝ではジーンズは基本的にはNGではありません!
初詣なんかだと、沢山の人がいますがジーンズの人も結構います。
日常の中でも仕事帰りや用事の帰りなどに神社へお参り行くこともあると思います。
いつでも正装の着替えなんて持ち歩いてないですし、ジーンズやデニムでお参りしても大丈夫です。
しかし、お宮参りや厄除けなど、予約をしたりしてお参りする正式参拝の場合はジーンズで来ている人はほとんどいません。
神社によっては断られてしまうことも少なくないようなので、注意した方がいいです!
そして場合によっては家族での記念撮影もすることもありますし、スーツなどの正装でいかれることをオススメします!
神社に参拝するのにNGな服装5選
神社参拝をするときの服装はどんなものがいいのでしょうか。
フォーマルでなければいけないのか、カジュアルでもいいのか。派手な格好はNG?
実は神社参拝には「正式参拝」と「略式参拝」の2種類があります。
本殿でお祓いを受け礼拝することを正式参拝、個人的に賽銭箱の前で拝礼することを略式参拝と呼びます。
正式参拝時は男性はスーツにネクタイ、女性はスーツやワンピースなどフォーマルな恰好をしなければならないのですが、略式参拝時は普段着で良いのです。
普段着ということは自由でNGな服装はないのか、と言うとやはりマナー的には避けた方がいい服装はあります。
ここではそんなNGな服装を5つ紹介します。
- ジャージやスウェットなどのスポーツウェア
- ノースリーブや短パンなど露出の多い服装
- ジーンズなどのラフな服装
- サンダル
- 過度に派手なアクセサリー
普段着でもいいとされる略式参拝ではありますが、マナーとしてこのような恰好は避けましょう。
特に御祈祷のときの服装として、上記のようなものはNGとはっきり名言している神社もあります。
フォーマルでなくてもいいですが、あくまで神様の領域にお邪魔するのだ、という感謝の気持ちは忘れてはいけません。
神社に参拝するのにパーカーは大丈夫?
略式参拝では普段の服装で大丈夫なのですが、あまりにラフな格好はNGとされています。
しかし基本的にはだらしない恰好、清潔感のない恰好でなければ大丈夫です。
パーカーもよれよれで穴が開いている、といった物でなければ問題はありません。
神様は意外と心が広いため、割と何でも許してくれるとは言われていますし、そういった意味ではパーカーを着用しての参拝も略式であれば大丈夫です。
ただ、神様に挨拶に来るのに近所のコンビニに行くような恰好ですと、やはり周囲からはマナーを知らない人、と思われてしまう可能性もあります。
イメージとしては、オフィスカジュアルのような恰好で参拝するのが一番無難といえますね。
もちろん正式参拝の時にはパーカーはだめです。
しっかりスーツにネクタイを着用しましょう。
神社へ行くのに派手色の服装はダメ?
神社へ行くときの派手な色の服装ですが、略式参拝なら過度な露出などがない限りダメということはありません。
しかし、正式参拝の場合は派手な色の服装は好ましくありません。
場所や場合によっては断られることもあります。
ですので正式参拝する場合は以下の服装にしておけば間違いありません。
【男性】紺や黒のスーツに白のシャツにネクタイ
(紐タイプの革靴などをえらぶと無難で良いです)
【女性】落ち着いた色のフォーマルスーツやワンピース
(高すぎるヒールよりローヒールが危険なく良いです)
では、ネクタイも派手だとダメなのかと言いますと、お祝い事であれば明るい色を選んでも大丈夫です!
逆にお祝い事で、黒のネクタイは着用しないようにしましょう。
しかし、礼服であれば白やシルバーを選びましょう。
神社の参拝方法!作法やお参りの流れは?
実は神社参拝に関して正しい参拝方法というのはないのです。
作法は厳格に決まっておらず、神社や地域によっても異なったりもします。
何よりも重要なのは心を込めて参拝すること。
それでも基本的な参拝方法やマナーはやはり存在します。
ここでは一般的な作法、マナーをご紹介したいと思います。
鳥居のくぐり方
神社と言えば鳥居です。
鳥居は神様のいる領域と私たちの世界を区切る役割があります。
そのため、お邪魔するという気持ちを表すためにもくぐる時には一礼をし、帰る時にもくぐった後に本殿を振り向き、挨拶の一礼をしましょう。
参道の歩き方
鳥居をくぐって神社に入ったら、参道を歩いて社殿に向かいます。
その際、参道の中央を歩くのではなく、なるべく端を歩くようにしましょう。
実は参道の中央は正中と呼ばれ、神様の通り道になっているのです。
手水の方法
社殿に向かうまでに手水舎で手を洗いましょう。
社殿に入る前に洗い水で身を清めなければなりません。
このことを「手水をとる」と言います。
手水のやり方は以下になります。
- 手水舎にある柄杓を右手で取ります
- 柄杓で水をすくい、左手にかけます。
- 柄杓を左手に持ち替えます。
- そして水をすくい右手にかけます。
- 再度、柄杓を右手に持ち、左の手の平に水を溜めます。
- そしてその水で口をすすぎます。
- 口をすすいだあと、水を左手に流します。
- 柄杓を立てて残った水を柄に流し、柄を洗い流します。
- 柄杓を元にあったところに伏せて置きます。
お賽銭の方法
身を清め、社殿に着いたら賽銭箱の前に立ち、会釈をしてから賽銭箱の上にある鈴を鳴らします。
それから賽銭を入れます。
金額に決まりはないので、感謝の気持ちを込めて自分で金額を選びましょう。
お参りの方法
まずは姿勢を正し、深くお辞儀。
これを2回繰り返します。
次に胸の前で両手を合わし、拍手を2回、大きく打ちます。
そして両手を合わせ、お祈りをします。
心をしっかりと込めてください。
両手を下ろしたら最後にもう一度深くお辞儀をします。
これは、二礼二拍手一礼と呼ばれる一番オーソドックスなお参りの方法です。
まとめ
神社の参拝では、略式参拝時は一般常識の範囲内であれば普段着で問題ありません。
正式参拝の場合は、紺や黒のスーツ、白シャツ、ネクタイのスタイルで、しっかりした気持ちが引き締まるような格好で行くようにしましょう。
神社の参拝も厳格な作法が決まっているわけではないので、どちらかと言えばマナーの要素が大きいです。。
それでもやはり神様のお住まいにお邪魔するのですから、自分も周りも気持ちよく参拝できる心配りは必要ですね。
ただし何よりも大切なのは「心をこめること」です。
逆に言えばどんなに作法を守っていても心がこもっていなければ意味はありません。
しっかりと神様への感謝の気持ちを込めて参拝しましょう。