お正月の楽しみといえば、
初売りの福袋ですよね。
服、化粧品、雑貨、コーヒー等々、
お正月に福袋を作っていないお店の方が、今は珍しいかもしれません。
そんな福袋には、
ちょっと不穏なうわさがあることをご存知ですか?
それは福袋の中身は、前の年に売れ残ったものの詰め合わせで、
お店側が在庫処分のために福袋システムを利用しているとするものです。
本当に、福袋の中身は不人気商品の詰め合わせなのでしょうか?
福袋の中身は売れ残りの詰め合わせって本当!?
福袋の中身が売れ残りの詰め合わせであるという話は、
残念ながら『半分本当』です。
福袋の中身は、
前の年の売れ残りと福袋専用に作られた商品からなっています。
(1)前の年の売れ残り
たとえばアパレルショップの場合、前の年の冬に売れなかった商品は、
次のシーズンまで倉庫で保管することになります。
そうして次の冬が来たら、毎年出ている定番商品として、
再びお店に並べられることになるのです。
保管が雑なところだと、綿のワンピースなどが、
しわしわでディスプレイされていたりするので、
一年間しまっておかれたんだろうというのがすぐわかります。
福袋に入れられるのはまず、
こういうあまり売れない商品です。
黙って置いていても売れる人気商品ばかり福袋に詰めていったら、
売れない商品の在庫は増えるばかりです。
まったく売れないよりは、
少しは利益になった方がお店にとっては得なので、
売れ残った商品は価格を抑えて、
福袋の中身として再度販売されることになります。
(2)福袋専用に作られた商品
お店の品物が順調に売れていて福袋に詰めるものがない場合は、
福袋専用の商品が別個に作られることになります。
やはり、人気のない商品を詰め合わせただけの福袋では限界があります。
たとえば中身が地味なインナーやボトムスばかりになってしまうと、
買った人は十分な満足を得ることができず、
結果、福袋の売り上げ自体も悪くなってしまいます。
そこで、アウトレット商品のように「福袋専用商品」を工場にわざわざ作らせ、
それを直接仕入れることで仕入れのコストを抑え、
本来の店頭販売価格よりも安い値段で売ることができるようにします。
こうすれば、人気のコートやワンピースなども福袋に入れて、
お得感を出して売ることができるのです。
元々高い商品が安く売られていると、雑に作られたものなんじゃないかと、
ついつい疑いたくなってしまいますが、
省略されたのは製造工程ではなくて流通経路の方ですので、
買う側としては特に問題はありませんね。
福袋の中身が当たりってほとんど無い!?
福袋の中身には、
当たりがほとんどないという話もよく聞かれます。
ただ、それは中身が悪いからというよりも、
買った人の好みに合うものがたまたま多く入っている確率は、
かなり低いということでもあります。
お店の商品って、それはもう数十種類、
数百種類からあるわけじゃないですか。
その中からランダムに選ばれた商品が、
それぞれ好みも性別も違う、さまざまな人間によって買われて行くのですから、
全員にとっての当たりを作るなんて不可能というものです。
そういう事情もあってか最近は、
最初から中身が見える福袋も増えてきました。
昔は、福袋といえば中身を見せないことで、
『何が入っているんだろう?』というドキドキ感も一緒に買えることが、
ある種の醍醐味でもあったのですが、
それ以上に『できるかぎり、損な買い物はしたくない』
という人が多かったのだということが、今の風潮を見ているとわかります。
同じ金額を払うなら、
開けるまでのわずかな時間しか続かない“ドキドキ感”なんかよりも、
好みの商品をお得な価格で買える方が良いということでしょう。
福袋は、好きなブランドのお店で買えば、
中身が見えなくても損をしないと言う人もいますが、
一つのブランドでも、
さまざまなテイストの商品が作られています。
むしろ好きなお店だからこそ、それぞれの商品に対して、
『これはいらないわ〜』というこだわりも出て来てしまうものではないでしょうか。
やはり、金額、気持ちともに一番満足できるのは、
“中身が見える福袋”ということになりそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
福袋の中身にまつわる秘密について、ご紹介してきました。
これからは中身が見える福袋が主流になって行きそうですね。
参考になりましたら幸いです。