夏休みに飼い始める定番のカブトムシ。
日本人なら飼った経験がある人も多いのではないでしょうか。
どんな生き物もですが、育てるためには餌やりは必須。
カブトムシ用の餌も現在多く売られていますが、ストックが無くなる度わざわざ買いに行くのも大変です。
初めて飼ってみようとしている方、またいつものゼリーがきれてしまって慌てて調べている方、用意しやすいもので代用できますよ!
カブトムシに与える餌として、糖分、水分が多すぎず、栄養価の高いものが適しています。
具体的におすすめなものをまとめてみましたので参考になればと思います。
カブトムシの餌で代用できるもの3選とその理由!
それぞれ、詳しく紹介していきます。
バナナ
1番オススメです。
水分が多すぎず栄養価も高い。
そして何より手に入りやすい!
今だとコンビニで手に入る時もありますよね。
価格的にもそこまで負担にならないのもありがたい。みんなの味方バナナです。
また、汁気が無いので飼育箱の中が汚くなりにくい、お掃除に手間がかかりにくいというメリットもあります。
夏の暑い中腐りやすいので、小さくカットして少しずつ与えるようにしましょう。
高タンパクなので、産卵前のメスに与えるのも良いでしょう。
また、与えすぎはよくありませんが、同様に高タンパクのヨーグルトと混ぜてあげるのもOKです。
りんご
水分が多すぎず栄養価も◎
バナナと同様に汁気も少なめなのでおすすめです。
果物は皮に栄養があるとはよく言いますが、カブトムシも食べることができます。
皮付きのまま小さく切って少しずつ与えるようにしましょう。
ただ、皮付きで与えるからには、あげる前にしっかり洗うようにしましょう。
農薬等の影響を受けてしまうこともあります。
リスクは出来る限り減らしてあげましょう。
カブトムシは口がブラシのような形状なので、りんごは舐めるように食べ進めていきます。
愛おしいですね。
手作り樹液
トラップとして集める時にも活躍する人工の樹液です。
- 水
- 砂糖(黒砂糖)
- 焼酎
- はちみつ
これらがあれば大体のレシピは作れます。
水で砂糖をといたり、黒砂糖と焼酎を煮詰めたり、水砂糖焼酎を煮詰めたりして仮の樹液を作ることが出来ます。
こちらの記事でも樹液の作り方を紹介していますので参考にしてくださいね。
カブトムシの餌で蜂蜜は絶対NG!?与えてはいけないものは他にもある!
ここで注意点!
なんとなく樹液に近いし甘いから喜びそうなはちみつですが、そのまま与えるのはNGです!
糖分しか含まれておらず栄養価は低め、さらに粘度が高いので口元で固まり、他のものを食べられなくなってしまうリスクがあります。
カブトムシの餌で野菜は主食として適していない!?
元々樹液や果物を主食にしている生き物なので、野生では野菜を率先して食べることはありません。
自然に近い環境にしてあげることが長生きさせるコツです。
野菜はあまりおすすめできません。
また最初にお話した通り、餌として適しているのは、糖分、水分が多すぎず、栄養価の高いものです。
野菜は比較的水分量が高いものが多いです。
たまにあげるくらいなら、こちらも食べてすぐ死ぬということはありませんが、主食として頻繁に与えてしまうと、お腹を壊してしまいます。
お腹を壊してしまうと、さらに糞尿でゲージ内が汚れてしまいます。
野菜自体が傷みやすいですし、お掃除も大変に……。
こまめなお掃除で対応できなくもないですが、その度カブトムシを移動させたり負担がかかってしまいます。
飼育環境としてよろしくない状態になってしまうんですね。
直接的にも間接的にもカブトムシの寿命に関わってきます。
与えること自体を控えた方が良いでしょう。
カブトムシの餌の代用で人間が食べるゼリーは?
カブトムシの餌の代用で人間が食べるゼリーは、
「見た目もほとんど同じだし、大丈夫じゃない?」
そう思ってしまう気持ちも分かりますが、絶対に与えるのはダメです。
人間には平気なものでも、ほかの生き物とっては毒もあります。
こちらも食べてすぐ死ぬということはほとんど無いですが、糖分、水分がカブトムシにとっては多いものなので、体調を崩す原因になります。
お子さんがいる方は、
「自分が食べて美味しいものをカブトムシにもあげたい!」
「見た目も一緒だからきっと喜ぶはず!」
と、無垢な気持ちからいつのまにか与えてしまうケースがあります。
お子さんのフォローもしつつ、カブトムシも守ってあげてください。
まとめ
カブトムシのおすすめの代用餌とその注意点についてご紹介しました。
実はカブトムシは、数日くらいなら飲まず食わずでも問題無い場合もあります。
焦って下手なものを食べさせてリスクを上げるよりは、耐え忍んでもらった方が結果的に良いことも。
また、人と同じように個体によって好き嫌いがあります。
バナナは食べるけどりんごは食べてくれない!なんてこともあるかと思いますので、それぞれの個体にあったものを選ぶと良いでしょう。
昆虫の王様とも呼ばれるカブトムシ。
王様のお眼鏡に適う餌を見つけるのも一苦労かもしれませんが、もりもり食べてもらい、強く逞しく育つと良いですね。